なぜFXで90%の人が負けるのか?大口投資家が狙う「損切り」の仕組み
FXでトレードをしていると、
「損切りした直後に、なぜか価格が戻っていった」
「自分が切らされたあとに、思っていた方向へ伸びた」
「高値や安値を少し抜けたあと、すぐ反転した」
このような経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
実は、こうした動きには「流動性」と「損切り注文」が深く関係しています。
多くの個人投資家が同じような場所に損切りを置くため、その場所には大量の注文が集まりやすくなります。そして、大きな資金を動かす大口投資家は、その注文が集まる場所を利用してエントリーすることがあります。
今回は、FXで多くの人が負けてしまう理由として語られる「ストップ狩り」や「大口投資家の動き」について解説します。
個人投資家と大口投資家は違うゲームをしている
個人投資家と機関投資家は、同じチャートを見ています。
しかし、見ているポイントや考えていることは大きく違います。
個人投資家は、チャートの形やインジケーターを見て「上がりそう」「下がりそう」と判断します。一方で、大口投資家は、どこに注文が集まっているのか、どこに損切りが溜まっているのかを見ています。
大口投資家は、数百億円から数千億円規模の資金を動かすことがあります。
そのため、自分たちが買いたいと思っても、反対側に売ってくれる人がいなければ取引は成立しません。つまり、大きな資金を入れるためには、それに見合うだけの注文量が必要になります。
そこで重要になるのが「流動性」です。
流動性とは何か?
流動性とは、簡単に言うと、売買が成立しやすい注文の集まりのことです。
FXでは、買いたい人と売りたい人がいて、はじめて取引が成立します。
たとえば、個人投資家が1万円分の取引をするだけなら、それほど大きな注文量は必要ありません。しかし、大口投資家が数百億円、数千億円という規模で取引する場合、それだけの注文を受け止める相手が必要になります。
では、その大量の注文はどこにあるのか。
そのひとつが、個人投資家の損切り注文が集中している場所です。
損切り注文が集まりやすい場所
個人投資家の損切り位置は、似た場所に集まりやすい傾向があります。
たとえば、
- 直近高値の少し上
- 直近安値の少し下
- キリの良い価格
- 多くの人が見ているライン付近
- レンジの上限や下限付近
こうした場所には、多くの損切り注文が集まりやすくなります。
たとえば、ショートしている人は、直近高値の少し上に損切りを置くことが多いです。
逆に、ロングしている人は、直近安値の少し下に損切りを置くことが多いです。
大口投資家は、こうした損切り注文が集中している場所を利用することがあります。
ストップ狩りとは?
ストップ狩りとは、損切り注文が集中している場所まで価格が動き、その損切りを巻き込んだあと、反対方向へ大きく動くような現象です。
たとえば、直近安値の少し下に多くの損切り注文があるとします。
価格がその安値を割ると、多くの人が損切りになります。
その損切りによって売り注文が大量に発生します。
しかし、その直後に価格が急上昇することがあります。
これは、個人投資家の損切りによって発生した売り注文を、大口投資家が買いの流動性として利用している可能性があります。
つまり、個人投資家にとっては「損切りさせられた場所」が、大口投資家にとっては「仕込みやすい場所」になることがあるのです。
なぜ損切りしたあとに逆行するのか
多くの人が経験するのが、損切りしたあとに価格が逆行する動きです。
たとえば、下落トレンドだと思ってショートしたとします。
損切りは直近高値の少し上に置きます。
その後、価格が急上昇して損切りにかかります。
すると、「やっぱり上だったのか」と思って、今度はロングに切り替える人も出てきます。
しかし、そのロングの損切りもまた狙われ、価格が急落することがあります。
このように、目先の値動きだけを見てエントリーすると、上下に振らされて損切りを繰り返してしまいます。
大口投資家は、個人投資家がどこで焦るのか、どこで損切りするのかを見ていると考える必要があります。
見るべきポイントは「どこに損切りが集まっているか」
FXで大切なのは、自分がどこで入りたいかだけではありません。
多くの人がどこでエントリーしているのか。
多くの人がどこに損切りを置いているのか。
どこを抜けたら、多くの人が諦めるのか。
こうした視点を持つことが重要です。
直近高値や直近安値を少しだけ超えた場所で、すぐに価格が戻ってくる場合、その場所で損切り注文が刈られた可能性があります。
そして、その後に強い反転が起きる場合は、大口投資家がその流動性を利用してポジションを作った可能性も考えられます。
大口投資家の動きに振り回されないために
大口投資家の動きに振り回されないためには、目の前のローソク足だけで判断しないことが大切です。
大きな陽線が出たから買う。
大きな陰線が出たから売る。
高値を抜けたから飛び乗る。
安値を割ったから慌ててショートする。
このような判断だけでは、損切りが集中する場所で逆に狩られてしまう可能性があります。
大切なのは、価格がどこを狙って動いているのかを見ることです。
特に、直近高値や直近安値の少し外側は、多くの人の損切りが集まりやすい場所です。その場所を抜けたあとに、すぐ戻ってくる動きがあるかどうかを確認することが重要です。
まとめ
FXで多くの個人投資家が負けてしまう理由のひとつは、大口投資家が狙う「流動性」を理解できていないことです。
大口投資家は、大きな資金を動かすために、大量の注文が集まる場所を必要とします。その注文が集まりやすいのが、個人投資家の損切り位置です。
特に、
- 直近高値の少し上
- 直近安値の少し下
- キリの良い価格
- 多くの人が意識するライン付近
こうした場所には、損切り注文が集中しやすくなります。
価格がその場所を一度抜けたあと、すぐに戻ってくる場合は、損切りを巻き込んだ動きだった可能性があります。
FXで安定して勝つためには、自分のエントリーだけを見るのではなく、
「多くの人がどこで損切りするのか」
「大口投資家がどこで入りたいのか」
という視点を持つことが大切です。
目先の値動きに振り回されず、相場の裏側にある注文の流れを意識することで、より冷静なトレード判断につながります。
