結論:リスクリワード(リスクリワードレシオ、RR)とは、1回の取引で想定する損失(リスク)に対して、どれだけの利益(リワード)を狙うかを表す比率です。損切りまでの幅が20pipsで利益確定までの幅が40pipsなら、リスクリワードは1:2(RR2.0)です。トレードの成績は勝率とリスクリワードの組み合わせで決まるため、どちらか一方だけで良し悪しは判断できません。
リスクリワードの計算方法
リスクリワード=利益確定までの幅 ÷ 損切りまでの幅
計算例(ドル円)
- エントリー:150.00円で買い
- 損切り:149.80円(20pips下)
- 利益確定:150.40円(40pips上)
- リスクリワード:40pips÷20pips=2.0(1:2)
1万通貨で取引した場合、損切りになれば2,000円の損失、利益確定になれば4,000円の利益です(ドル円は1pips=0.01円、1万通貨で1pipsあたり100円)。
勝率とリスクリワードの関係
リスクリワードが高くても勝率が低ければ損失になることがあり、勝率が高くてもリスクリワードが低ければ利益が残らないことがあります。収支がプラスマイナスゼロになる勝率(損益分岐勝率)は、次の式で求められます。
損益分岐勝率=1 ÷(1+リスクリワード)
| リスクリワード | 損益分岐勝率 |
|---|---|
| 1:0.5(RR0.5) | 約66.7% |
| 1:1(RR1.0) | 50% |
| 1:1.5(RR1.5) | 40% |
| 1:2(RR2.0) | 約33.3% |
| 1:3(RR3.0) | 25% |
例えばRR2.0なら、勝率が約33.3%を上回れば、計算上は収支がプラスになります。ただし、実際にはスプレッドなどの取引コストがかかるため、損益分岐勝率はこれより少し高くなります。
期待値で考える
1回あたりの期待値は「勝率×平均利益−負け率×平均損失」で計算できます。
計算例
- 勝率40%、RR1.5、1回の損失を1万円とする
- 平均利益:1万円×1.5=1.5万円
- 期待値:0.4×15,000円−0.6×10,000円=6,000円−6,000円=0円
このケースは損益分岐勝率(40%)とちょうど同じなので、期待値はゼロになります。勝率が45%なら、0.45×15,000円−0.55×10,000円=6,750円−5,500円=1,250円となり、計算上の期待値はプラスです。ただし、過去の成績が今後も続く保証はありません。リスクリワードの計算はFX計算ツールでも確認できます。
実績のリスクリワードを確認する
エントリー時に計画したリスクリワードと、実際の取引結果のリスクリワードは一致しないことがあります。利益確定を早めにしてしまったり、損切りが遅れたりすると、実績のリスクリワードは計画より下がります。取引記録をつけて「平均利益÷平均損失」を計算し、計画どおりに取引できているかを定期的に確認しましょう。例えば平均利益が3,000円、平均損失が2,000円なら、実績のリスクリワードは1.5です。
リスクリワードを使うときの注意点
- 利益確定の位置を遠くに置くほどRRは上がるが、到達しにくくなり勝率は下がりやすい
- 損切り幅を狭くしすぎると、通常の値動きで損切りにかかりやすくなる
- RRは数字だけで決めず、レジスタンス・サポートなどチャート上の根拠と合わせて考える
よくある質問
リスクリワードはどのくらいが良いですか?
一律の正解はありません。手法の勝率によって必要なリスクリワードは変わります。一般的には1:1以上を目安にする考え方がよく紹介されますが、勝率とセットで検証することが大切です。
リスクリワードと勝率はどちらが大事ですか?
どちらか一方ではなく、両方の組み合わせで収支が決まります。損益分岐勝率の式を使うと、両者のバランスを確認できます。
リスクリワードの「リスク」とは何を指しますか?
通常は、エントリー価格から損切り価格までの幅(またはその金額)を指します。損切りを決めていないとリスクリワードは計算できません。
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