結論:pips(ピップス)とは、FXで為替レートの値動きの幅を表すための共通の単位です。円が絡む通貨ペア(ドル円など)では1pips=0.01円、ユーロドルなど円が絡まない通貨ペアでは1pips=0.0001(相手通貨の単位)が一般的です。通貨ペアごとに価格の桁数が違っても、pipsを使えば値動きの大きさを同じ物差しで比べられます。
pipsとは何か
pipsは「percentage in point」の略とされ、単数形は「pip(ピップ)」です。為替レートは通貨ペアによって「150.25円」「1.1030ドル」のように表示の桁数が異なるため、そのままでは値動きの大きさを比べにくいという問題があります。そこで、通貨ペアごとに「最小の基準となる値幅」を1pipsと決めて、値動きを共通の単位で表すようにしたものがpipsです。
通貨ペア別の1pipsの大きさ
| 通貨ペアの種類 | 例 | 1pipsの大きさ |
|---|---|---|
| 円が絡む通貨ペア | ドル円、ユーロ円、ポンド円 | 0.01円(1銭) |
| 円が絡まない通貨ペア | ユーロドル、ポンドドル、豪ドル米ドル | 0.0001(相手通貨の単位) |
例えばドル円が150.00円から150.25円に動いた場合は「25pips上昇」、ユーロドルが1.1000から1.1030に動いた場合は「30pips上昇」と表します。なお、取引ツールによってはさらに1桁細かく(ドル円なら0.001円単位)表示されることがあり、この1桁下の単位は「0.1pips」にあたります。業者によっては「ポイント」と呼ぶこともあるため、表示の意味は利用している業者の説明で確認しましょう。
pipsから損益を計算する方法
損益は「値動き(pips)×1pipsあたりの金額」で計算できます。1pipsあたりの金額は、取引数量(通貨数)によって変わります。
ドル円(円が絡む通貨ペア)の例
1pipsの価値=0.01円×通貨数です。
- 1万通貨の場合:0.01円×10,000通貨=1pipsあたり100円
- 10万通貨の場合:0.01円×100,000通貨=1pipsあたり1,000円
- 1万通貨で25pipsの利益:100円×25pips=2,500円
ユーロドル(円が絡まない通貨ペア)の例
1pipsの価値=0.0001×通貨数で、まず決済通貨(ユーロドルなら米ドル)で計算し、その後に円へ換算します。
- 1万通貨の場合:0.0001×10,000通貨=1pipsあたり1ドル
- ドル円が150円なら、1ドル=150円なので1pipsあたり約150円
- 1万通貨で30pipsの利益:1ドル×30pips=30ドル(約4,500円)
円が絡まない通貨ペアは、円換算時のドル円レートによって円ベースの損益が変わる点に注意しましょう。計算が面倒な場合は、FX計算ツールでpipsと損益を確認できます。
ロット(取引数量)との関係
「1ロットで1pips動いたらいくら」という計算は、1ロットが何通貨かによって変わります。国内業者は1ロット=1万通貨としているところが多く、海外業者は1ロット=10万通貨としているところが多いですが、業者によって異なります。詳しくはロット(lot)とはで解説しています。
pipsを使うメリット
- 通貨ペアが違っても、値動きの大きさを同じ単位で比較できる
- 損切り幅や利益確定幅を「20pips」「40pips」のように数量と切り離して考えられる
- スプレッド(取引コスト)もpipsで表示されるため、業者間の比較がしやすい
よくある質問
pipsとpipの違いは何ですか?
pipが単数形、pipsが複数形です。日本では数量に関係なく「pips(ピップス)」と呼ぶのが一般的で、意味は同じです。
ゴールド(XAUUSD)の1pipsはいくらですか?
ゴールドなどの貴金属やCFDは、1pipsの定義が業者によって異なります(0.01ドルとする業者、0.1ドルとする業者などがあります)。取引前に利用している業者の仕様を確認してください。
1pipsで損益はいくら動きますか?
取引数量によって変わります。ドル円の場合、1万通貨なら1pipsあたり100円、10万通貨なら1,000円です。
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