結論:ストップ狩り(ストップハンティング)とは、多くのトレーダーの損切り注文(ストップ注文)が集まっている価格帯まで価格が一時的に動き、それらの注文が執行された後に反転する値動きのことを指す俗称です。意図的に仕掛けられたものか、自然な需給の結果かを外部から見分けることは難しいため、「損切り注文が集中する価格帯では急な値動きが起きやすい」と理解しておくのが現実的です。
ストップ狩りが起きる仕組み
損切りの逆指値注文は、執行されると反対売買の成行注文になります。例えば買いポジションの損切り注文は、執行されると「売り注文」になります。
- 多くの人が意識する安値の少し下に、買いポジションの損切り(売り注文)が集まる
- 価格がその安値を割り込むと、損切りの売り注文が連鎖的に執行され、下落が加速する
- 売り注文が出尽くすと、そこで買いたい人の注文や、売りポジションの利益確定(買い戻し)が入り、価格が反転する
- 結果として、チャートには長い下ヒゲが残る
大きな資金で取引する参加者にとっては、損切り注文が集まる価格帯は、まとまった反対注文が出る場所でもあります。そのため、そこで自分の大きな注文を約定させやすい、という説明がされることもあります。
ストップ狩りが起きやすい場所
- 直近の高値・安値の少し外側
- 多くの人が引いているレジスタンス・サポートやトレンドラインの外側
- キリのよい価格(ドル円の150.00円など)の周辺
- 押し安値・戻り高値の少し外側
ストップ狩りが起きやすいタイミング
- 早朝など、市場参加者が少なく流動性が低い時間帯
- 重要な経済指標の発表前後
- 市場が切り替わる時間帯(東京からロンドン、ロンドンからニューヨークなど)
流動性が低い時間帯は、少ない注文でも価格が動きやすく、スプレッドも広がりやすいため、損切り注文が執行されやすくなります。
ストップ狩りとブレイクの見分け方
価格が重要なラインを抜けたとき、それが一時的なストップ狩りなのか、本格的なブレイクなのかをその場で判断するのは難しいものです。一般的には、ラインを抜けた後にローソク足の実体がライン外で確定するか、すぐにライン内に戻って長いヒゲを残すかが一つの目安とされます。ただし、どちらの形でもその後の値動きが保証されるわけではありません。
ストップ狩りへの対策
- 損切りを、誰もが置きそうな価格のすぐ外側ではなく、少し余裕を持たせた位置に置く
- 損切り幅を広げた分、ロットを小さくして損失額を調整する
- 流動性が低い時間帯や重要指標の前後の取引を控える
- ブレイクした直後に飛び乗らず、ブレイク後の値動きを確認してから判断する
ただし、どんな位置に損切りを置いても、損切りにかかる可能性はなくなりません。損切りを置かないことはストップ狩りへの対策にはならず、かえって大きな損失につながるおそれがあります。
よくある質問
ストップ狩りはFX業者が行っているのですか?
一般に「ストップ狩り」は、市場参加者の注文が集まる価格帯で起きる値動きを指す俗称です。業者が意図的に行っているかどうかを個人が判断することは難しく、業者を選ぶ際は金融庁に登録された業者かどうかなどを確認することが大切です。
ストップ狩りの後はチャンスになりますか?
ストップ狩りの後に反転する場面はありますが、そのまま本格的なブレイクになることもあります。ヒゲが出たことだけで判断せず、その後の値動きを確認することが大切です。
損切りを置かなければストップ狩りにあいませんか?
損切りを置かなければ損切りの執行は起きませんが、相場がそのまま逆行した場合に損失が大きく膨らむリスクがあります。損切りは資金を守るために必要です。
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