テクニカル分析は、難しく考える必要はありません。動画でASAMIは「方向とタイミングが重なった瞬間にボタンを押すこと」だと説明しています。方向が合っていてもタイミングが悪ければ負けますし、その逆もあります。
この記事では、方向を200SMA・200EMA(+800EMA)で決め、タイミングを「移動平均線の束が1本の線のように収縮してから離れる瞬間」で測る方法を、動画の内容にそって初心者向けに解説します。
手法迷子から抜け出すには「最初のワンピース」から
1万ピースのジグソーパズルを最短で完成させる1ピースがあるなら、先にそれを探しますよね。FXも同じで、正解といわれる情報は山のようにあるのに、何から手をつければいいか分からずに止まってしまう人が多いと動画は話しています。
ASAMI自身も、その最初の1ピースが分からず3年以上遠回りし、時間もお金もメンタルも削ったと語っています。手法選びの考え方は 手法迷子の解説記事 もあわせてご覧ください。
ルール1:方向は200の移動平均線で決める
方向を示すものとして使うのは、200の移動平均線です。EMAでもSMAでも勝率にそこまで大きな差はないので、動画では両方を表示しています(白が200SMA、緑が200EMA)。大切なのは「200」という数字で、世界中のトレーダーが最も多く見ている移動平均線だからだと説明されています。
- 200SMAと200EMAが両方とも右肩上がり → ロングだけを狙う
- 両方とも右肩下がり → ショートだけを狙う
- 片方が上向き、片方が下向き → エントリーしない
なぜ2本の向きをそろえるのか
相場は多数決で動きます。200EMAを見ている人は上向きだからロングを狙い、200SMAを見ている人は下向きだからショートを狙う。半分ずつ違う見方をしていたら、チャートは迷ってしまいます。この迷いをなくすために、2本が同じ傾きのときだけエントリーします。
800EMAも加えて3本そろえる
さらに「3MA with Perfect Order Alert」というインジケーターで800EMAを加え、3本とも同じ方向を向いているときだけエントリーします。800EMAに傾きがなく、200だけが右肩上がりといった状態は、なるべく避けるようにと動画では話しています。移動平均線の基本は 用語辞典「移動平均線」 をご覧ください。
ルール2:タイミングは「前向きな我慢」で測る
タイミングのキーワードは「前向きな我慢」です。受験勉強で恋人に会えない期間や、ダイエットでスイーツを我慢している期間が長いほど、その後のご褒美は大きく感じますよね。人間は我慢の後にご褒美をもらうと強い快感を覚えるようにできている、という脳の報酬系の話です。
チャートを動かしているのも人間です。相場がどちらに行くか迷ってエネルギーをためている期間、つまり我慢の期間が長いほど、その後のトレンドは大きく伸びやすい、という考え方です。
移動平均線の束が1本の線になる瞬間
どれくらい我慢しているかを目で見て分かるようにするため、動画ではあえて移動平均線をたくさん表示して「チャートを少し汚します」。短期の束(赤)と、それより長い束(緑)の2つのグループを表示し、合わせて6本の移動平均線が1本の線のように収縮しているところに注目します。
- 狙うのは、1本の線のようになってから離れていく瞬間
- 離れきったところで飛び乗ると勝ちにくい
- チャートは「収縮→ブレイク」を延々と繰り返している
2つの束が同時に収縮するポイントが強い
赤の束だけ、緑の束だけが1本になっている場所よりも、赤と緑の両方が1本の線のようになっている場所のほうが強いと動画では説明しています。我慢した人たちが一気に弾けるテクニカルが2つ重なるため、伸びる要素として強いという考え方です。
実際のエントリーの流れ
- 200SMA・200EMA・800EMAの向きをそろえる(ショートなら3本とも下向きで、価格が200SMA・200EMAより下)
- 赤と緑の束がそろって1本の線のように収縮したところを探す
- トレンドラインを引き、ブレイクするタイミングを測る
- 伸びすぎてしまった場合は、フィボナッチ・リトレースメントの38.2%・50%・61.8%の戻しを待つのも一つの戦略
動画の例では、61.8%の戻しと過去の高値がちょうど重なった場所が反発の目安として紹介されています。また、15分足だけでなく30秒足など下位足に落とすと高値・安値がはっきりしてトレンドラインが引きやすくなり、最後の戻り高値を抜けたところでタイミングを測りやすくなるとも話しています。トレンドラインの引き方は トレンドラインの解説 や 用語辞典「トレンドライン」 もどうぞ。
良くないエントリーの例
動画では、トレンドラインのブレイクで一見よさそうに見えるのに「良くないエントリー」とされる場面が出題されています。理由は、ショートなのにブレイクした時点でローソク足が200SMAより上にいたことです。条件の1つでも欠けていれば入らない、ということですね。
条件はメモにしてそばに置く
人はエントリーするとき、IQが少し下がるといわれています。覚えたことを忘れたり、うっかりミスで負けてしまったりするのはそのためです。動画では、今回の条件をメモしてチェックリストとしてそばに置き、確認しながらエントリーすることがすすめられています。
勝率100%を前提に検証しない
テクニカル分析で勝率100%が出るという前提で検証すると、うまくいきません。そんなものは存在しないからです。上位足の方向や形、時間帯、トレンドラインの引き方、ブレイクのときの波動など、細かい点を修正しながら少しずつ精度を上げていくものだと動画では話しています。
大谷翔平選手にバットの振り方を教わっても、その日から同じようには打てません。何度も練習してフィードバックをもらいながら成長する。FXにも同じことが必要で、動画を見ただけで「このテクニカルは使えない」と結論を出さないことが大切です。考え方は 負け続ける人の共通点 でも解説しています。
よくある質問
200はEMAとSMAのどちらを使えばいいですか?
動画では、どちらでも勝率に大きな影響はないとしたうえで、両方を表示して向きがそろったときだけエントリーする方法を紹介しています。
移動平均線をたくさん表示すると見づらくなりませんか?
動画では「あえてチャートを汚す」と表現しています。何も表示しないチャートは無防備で、ASAMI自身も裸のチャートで挑んで惨敗した経験があると話しています。束が1本の線のようになる瞬間を目で見て分かるようにするための表示です。
何分足で使えばいいですか?
動画の例は15分足が中心で、タイミングを測るときに30秒足などの下位足も見ています。まずは同じ時間足で検証を重ねるのがおすすめです。
まとめ
- テクニカル分析は「方向」と「タイミング」が重なった瞬間に入ること
- 方向:200SMA・200EMA(+800EMA)の向きがそろっているときだけ
- タイミング:移動平均線の束が1本の線のように収縮してから離れる瞬間
- 赤と緑の2つの束が同時に収縮する場所はさらに強い
- 条件はメモにして確認し、勝率100%を求めず修正を重ねる
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