FXでなかなか勝てなかった僕が、勝率を安定させられるようになったきっかけは、大きく5つあります。結論から言うと「200SMAの上で買って下で売る」「2点以上タッチしたラインだけを使う」「3波目だけを狙う」「損切りはローソク足の終値で判断する」「とことん検証する」の5つです。
この記事では、動画で話した内容をもとに、それぞれのきっかけを初心者の方にも分かるように順番に解説していきます。FXの基本からおさらいしたい方は、先にFX初心者の始め方 完全ガイドもあわせてご覧ください。
きっかけ1:200SMAの上で買い、下で売るようにした
以前の僕は、目立つ安値に水平ラインを引いて「ここから上がってほしい」と願いながらロングを入れていました。ところが結果は、価格が大きく下がって負けてしまうことがとても多かったんです。
1日16時間以上の検証を続けるなかで気づいたのが、200SMA(200期間の単純移動平均線)で価格がよく反発するということでした。チャートに200SMAを表示してみると、負けていたロングの多くが「200SMAの下」で入っていたことが分かりました。
グランビルの法則とは
さらに調べていくと、アメリカのアナリスト、ジョセフ・グランビルが発表した「グランビルの法則」に行き着きました。移動平均線と価格の位置関係から、買いのポイントを4つ、売りのポイントを4つ、合計8つにまとめた理論です。移動平均線の基本は用語辞典でも解説しています。
僕は7年分の経験とMQL言語でのバックテスト、さらにAIでの分析も使って、8つのうち再現性があり勝率も担保できるのは「価格が200SMAにタッチするポイント」の4つだと結論づけました。天井や底をピンポイントで取りにいくようなポイントは、僕自身うまくいかなかったので使っていません。
なぜ200SMAの下でロングすると負けやすいのか
200SMAの下は、グランビルの法則でいう「売りの位置」にあたります。法則を知っている人がたくさんショートを仕掛けてくる場所なので、そこでロングを入れても売りの勢いに押されやすいわけです。
過去チャートで見ても、200SMAはサポートになったり、抜けたあとは壁(レジスタンス)になったりと、何度も意識されています。だからこそ「200SMAの上で買って、下で売る」。とても単純ですが、これを守るだけで勝率がまず安定しました。
きっかけ2:2点以上タッチした水平線・トレンドラインだけを使う
2つ目は、2点以上タッチした水平線やトレンドラインだけを使うようにしたことです。起点から1点目、2点目と効いていて、3点目でブレイクした形を狙います。ラインはヒゲと実体の間に引いてあげます。
これに1つ目の「200SMAより上ならロング、下ならショート」を組み合わせることで、さらに勝率が上がりました。トレンドラインの詳しい引き方は、トレンドラインの記事も参考にしてください。
なぜ「3点目のブレイク」が伸びやすいと考えたのか
動画では、3つの観点から仮説を立てたと話しています。
- フィボナッチ数列:0・1・1・2・3…と続く数列で、初めて変化が起きる数字が「3」になる
- 人間の心理:「三度目の正直」のように、3には変化のタイミングという感覚が文化的に備わっている
- 物理の法則:カメラの三脚のように、物体は3点で安定し、それが崩れると倒れる
この仮説をもとに検証したところ、実際に勝率が大きく改善したので、実践に取り入れるようになりました。
きっかけ3:3波目だけを狙うようにした
価格はジグザグに上下を刻みながら進みます。下降トレンドから上昇へ転換する場面で、戻り高値を抜けた波を1波目、その戻りを2波目、1波目の頂点を抜けていく波を3波目と呼び、僕はこの3波目だけを狙うようにしました。
3波目が強くなる理由(投資家心理)
- 戻り高値を抜けると、下降トレンド中に売っていた人が損切りや利益確定でポジションを手じまいする。売りの決済は買いなので、1波目は上昇の圧力が強くなる
- 1波目を見て「転換した」と考えた人が2波目の押しで買ってくるので、2波目はそれほど深く下がりにくい
- 1波目の頂点を抜けると、さらに強気の買いと売り方の決済が加わり、3波目は勢いがつきやすい
さらに僕は、2波目の戻りが200SMAにタッチしている形に限定しました。そこはグランビルの法則の買いの位置でもあるので、買いたい人がより集まりやすいと考えたからです。フィボナッチ・リトレースメントの半値戻しや61.8%で買う人もいるので、テクニカルが重なる位置でのエントリーも有効です。
きっかけ4:損切りはローソク足の終値(実体)で判断する
2波目の押しでロングしたのに、直近の安値に置いた損切りだけ刈られて、その後ぐんぐん上がっていった……という悔しい経験はありませんか。僕は何度もありました。
動画では、大きな資金を動かす機関投資家の立場で考えると、まとまった買いを入れるには個人の損切り(売り注文)が必要になる、という見方を説明しています。こうした動きはヒゲだけで終わることが多く、ローソク足の実体では割れないことが多いんです。
そこで僕は、ローソク足の実体で割れるまでは損切りしないルールにしました。いわゆるストップ狩りにかかりにくくなり、損切りが減ったぶん利益が残るようになりました。
きっかけ5:狂っていると言われるほど検証した
最後のきっかけは、とにかく検証したことです。TradingViewとFT4を使ってきましたが、正直TradingViewだけでも大丈夫だと思います。長いときは1日16〜18時間、MQL言語でのバックテストではローソク足1本1本を20年分確認しました。
手法を教わっても、少し利益が出るとすぐ決済してしまったり、怖くなって早く損切りしてしまったりと、「ポチポチ病」に悩む人は多いです。「この形ならここまで行く」「この形なら入らない」という感覚は、検証を積み重ねてはじめて自分のスキルになります。1日30分でも1時間でもいいので、コツコツ続けることが大切です。
よくある質問
200SMAはどの時間足で使えばいいですか?
動画では特定の時間足に限定せず、価格と200SMAの位置関係(上なら買い、下なら売り)を基準にする考え方を解説しています。まずは自分がトレードする時間足で、200SMAがどう意識されているかを過去チャートで確認してみてください。
トレンドラインは何点タッチしていればいいですか?
起点を含めて2点以上タッチしているラインを使い、3点目でブレイクした形を狙います。2点に満たないラインは使わないようにしています。
損切りをヒゲで判断しないと損失が大きくなりませんか?
実体確定まで待つぶん、1回の損失が大きくなる場面もあります。そのため、ロット(取引数量)を調整して許容できるリスクに収めることが前提です。FX計算ツールで損失額を事前に確認しておくと安心です。
まとめ
FXで勝率が安定したきっかけは、次の5つでした。
- 200SMAの上で買い、下で売る(グランビルの法則)
- 2点以上タッチした水平線・トレンドラインだけを使う
- 3波目、それも2波目が200SMAにタッチした形を狙う
- 損切りはローソク足の実体(終値)で判断する
- 自分のスキルになるまで検証を続ける
1つずつ取り入れるだけでも効果はありますが、組み合わせることで根拠の重なるエントリーになります。ぜひ過去チャートで検証して、自分のトレードに落とし込んでみてください。
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※本記事は相場の分析方法を解説するもので、将来の利益を保証するものではありません。FX取引には元本を上回る損失が出るリスクがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。(運営者情報・免責事項)
