FXで使うテクニカルは「ダウ理論・移動平均線・ローソク足」の3つだけで十分。そして、エントリーする形は1つに絞って極める――これが動画で伝えている考え方です。4時間足と1時間足の目線を200SMAでそろえ、目立つ高値・安値のラインと、30分足以下の反転の形が重なったところを狙います。
この記事では、動画の理論編と実践編の内容を、初心者の方にも分かるように順番に整理してお伝えします。
まず押さえたい基礎用語
円高・円安とローソク足
1ドル100円が101円になれば、円の価値が下がったので「円安」、99円になれば「円高」です。FXは安く買って高く売る(または高く売って安く買い戻す)ことで、その差額が利益になります。
チャートはローソク足だけで大丈夫です。始値・高値・安値・終値の4本値でできていて、始値より終値が高ければ陽線、安ければ陰線。中身を「実体」、上下に伸びる線を「ヒゲ」と呼びます。上位の時間足ほどテクニカルの優位性が高い、ということも覚えておきましょう。基本はFX初心者の始め方 完全ガイドでもまとめています。
押し安値・戻り高値の定義
動画では、上昇トレンド中の「高値を作った直近の安値」を押し安値、下降トレンド中の「直近の高値」を戻り高値と定義しています。安値の起点になった高値を戻り高値とする見方もありますが、それでは反応が遅すぎる、というのが動画の考えです。詳しくは押し安値・戻り高値や目線の定義の記事も参考にしてください。
「レンジはない」という捉え方
上昇と下降の間に揉み合いはありますが、動画では「下降トレンド中の揉み合い」のように、方向性のある揉み合いとして捉えます。正しく方向を分析できれば、揉み合いの場面でもエントリーを考えられる、という見方です。
チャート分析の大原則:上位足に逆らわない
4時間足や1時間足の方向に沿ってエントリーすることが基本です。1分足が下がりそうに見えてショートしても、4時間足が強い上昇トレンドなら損切りになりやすい。高速道路を逆走するようなものなので、上位足の方向には絶対に逆らわないことが大切です。
また、動画ではファンダメンタルズ分析よりテクニカル分析を重視しています。値動きは「意見の一致の数」で決まり、FXはタイミングがすべてなので、ニュースを読んでからでは動きに乗り遅れやすい、という理由です。
使うテクニカルは3つだけ
野球でストレートだけを極めるように、エントリーの形は1つで十分。そのために使う道具は次の3つです。
1. ダウ理論:転換シグナルの定義
チャールズ・ダウが提唱したダウ理論のなかでも、「トレンドは明確な反転シグナルが出るまで継続する」という考え方を重視します。動画での転換シグナルの定義は次のとおりです。
- 上昇へのダウ転換:戻り高値をローソク足の実体が上抜け、その価格が200SMAより上にある
- 下降へのダウ転換:押し安値をローソク足の実体が割れ、その価格が200SMAより下にある
ダウ転換についてはダウ転換で9割が勝てない理由でも詳しく解説しています。
2. 移動平均線:SMAとEMAだけ
移動平均線は終値の平均をつないだ線で、使うのはSMA(単純移動平均線)とEMA(指数平滑移動平均線)の2種類だけ。役割は3つです。
- トレンドの把握:右肩上がりなら上昇、右肩下がりなら下降、水平なら方向感がない
- サポート・レジスタンス:価格を支えたり跳ね返したりする壁になる
- パーフェクトオーダー:短期・中期・長期が交わらずに並んでいれば強いトレンド。その方向に逆らうエントリーは禁止
3. ローソク足:ライン・反発の形・マルチタイムフレーム
ラインは、4時間足と1時間足の目線が一致しているときに、レジサポや目立つ高値・安値に引きます。サポートとレジスタンスが重なる価格帯(レジサポライン)は特に意識されやすいポイントです。レジスタンス・サポートもあわせてどうぞ。
反発の形として使うローソク足は、ピンバー・カラカサ・包み足の3つ。複数の足でできる形としては、三尊・逆三尊、ダブルトップ・ダブルボトムを極めます。ダブルトップ・ボトムは、頂点をつけるまでに5波以上のジグザグがあることが条件で、一直線に伸びた頂点は認めません。
ただし、ローソク足1つだけで反発すると考えるのは危険です。病院で体温だけでなく血液や心電図も見て診断するように、ライン・反発の形・上位足の方向など、複数の根拠を重ねて判断します。
マルチタイムフレーム分析のやり方
エントリーする足より大きい時間足を2つ以上組み合わせるのがマルチタイムフレーム分析です。動画では、4時間足と1時間足で次の条件を確認します。
- ロング:価格が200SMAより上にあり、200SMAが右肩上がり
- ショート:価格が200SMAより下にあり、200SMAが右肩下がり
そのうえで、30分足以下で「反転する形」になっている時間足を探してエントリーします。「4時間足なら15分足、1時間足なら5分足」と機械的に決めるのではなく、反転の形が出ている時間足を見ることが大切だと動画では強調しています。動画の例では、目立つ高値をブレイクした後の戻り(ロールリバーサル)を5分足で確認し、包み足が出たところで、0.618の戻しを待ってエントリーしていました。
エントリー・損切り・利確・資金管理
- エントリー:直前の頂点(A)からダウ転換した価格(B)にフィボナッチ・リトレースメントを引き、0.618付近の戻しで入ることが多い(ダウ転換の価格で入る人や、0.382まで待つ人もいる)
- 損切り:AからBを基準にした-0.12を、ローソク足の実体が抜けたら(ヒゲだけ触れて戻ることがよくあるため)
- 利確:AからBを基準にした2.4倍
- 資金管理:1回のエントリーは総資産の2%以下
リスクリワードは最低でも1対1以上を取るようにします。戻しを待つほどリスクリワードは良くなります。ロットの計算にはFX計算ツールが便利です。
エントリー後は見ない(プロスペクト理論対策)
人は利益の喜びより損失の痛みを強く感じます。そのため損切りをずらしたり、利益をすぐ確定したりしがちです。エントリー時に利確と損切りを決めたら、あとは見ないことが、この心理に振り回されないための方法だと動画では話しています。
分析からエントリーまでの流れ
- 銘柄探し
- 環境認識:4時間足・1時間足の目線と200SMAの向き・位置を確認
- シナリオ構築:目立つ高値・安値にラインを引き、ダウ転換しそうな位置の目星をつける
- プライスアクション:ラインへのタッチやフィボナッチの戻りを待つ(アラートを活用)
- エントリー:利確と損切りを決めて、あとは見ない
- 振り返り:勝ち負けの理由と、そのときの感情をノートに書く
検証はTradingViewで十分で、100回ほどのデモトレードで75〜80%程度の勝率が出たら、少額でリアルトレードに移る、という進め方が紹介されています。
よくある質問
インジケーターは増やしたほうがいいですか?
動画では、ダウ理論・移動平均線(SMAとEMA)・ローソク足の3つで十分としています。道具を増やすより、1つの形を極めることを優先しましょう。
どの時間足でエントリーすればいいですか?
4時間足と1時間足で方向を確認したうえで、30分足以下で反転の形が出ている時間足を選びます。決まった組み合わせではなく、形で判断するのがポイントです。
1回のトレードで資金のどれくらいを使えばいいですか?
動画では、1回のエントリーは総資産の2%以下と決めています。初心者のうちは分析ミスも起こるので、必ず2%以下にしましょう。
まとめ
- テクニカルはダウ理論・移動平均線・ローソク足の3つだけ。エントリーの形は1つに絞る
- 4時間足・1時間足の目線を200SMAの向きと位置でそろえ、上位足に逆らわない
- 目立つ高値・安値のライン、反発の形(ピンバー・カラカサ・包み足など)を複数重ねる
- 30分足以下で反転の形が出た時間足を探し、0.618の戻しなどで入る
- 損切りは実体で判断し、1回のリスクは総資産の2%以下
最初は覚えることが多く感じるかもしれませんが、車の運転と同じで慣れれば分析は早くなります。過去チャートで答え合わせをしながら、繰り返し検証してみてください。
あわせて読みたい
この記事の内容を、もっと深く学びたい方へ
ASAMIのロジックを解説した動画を無料でお届けしています。
※本記事は相場の分析方法を解説するもので、将来の利益を保証するものではありません。FX取引には元本を上回る損失が出るリスクがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。(運営者情報・免責事項)
