ダブルボトム(ダブルトップ)は有名なチャートパターンですが、形を知っているだけで勝てている人は多くありません。理由は、教科書どおりの形と実際に伸びる形が違うことと、その形が「どこで」出ればよいのかが分かっていないことの2つです。
この記事では、ダブルボトムを機能させるための前提条件と、入ってはいけない形、そして利確の決め方を、動画の内容にそって解説します。
一般的なダブルボトムの説明
よく知られているダブルボトムは、Vの形が2つ並んで安値が2回意識され、その間の高値(ネックライン)をブレイクしたらエントリー、安値からネックラインまでの幅と同じ幅だけ上で利益確定、という形です。
ASAMIは「この説明を聞いて『そうだよね』と思った人は、多分勝てていない」と話しています。みんなが知っているのに勝てていないのは、何かが足りないからです。
前提条件1:5波以上の流れからの2番底
利益が伸びやすい本質は「2番底をつけたこと」、つまりその底が硬いことにあります。そのため、2番底がどんな流れの中でできたかが大切です。
- 起点の高値を、2波目の頂点がヒゲでも抜けないことを確認
- 1波目の頂点をヒゲで抜けて3波目
- 3波目の頂点をヒゲで抜けて5波目が確定
- この5波以上の流れの後にできた2番底は伸びやすい
形だけを見た2番底はどこにでも出てくるため、反発の根拠としては弱すぎる、というのが動画の結論です。
なぜ波の形が大切なのか
同じ反発ポイントでも、一直線に下がってきてタッチした形と、下落・上昇・下落・上昇と波を作りながらタッチした形では、勢いよく上がるのは後者です。一直線の形は下落の勢いが強すぎますが、波を作る形には買いの勢力が見て取れます。トレーダーはこうした波形の心理も見ています。波の考え方は 用語辞典「ダウ理論」 もご覧ください。
前提条件2:目立つ高値・安値のゾーンにタッチしている
5波以上の条件だけだと出現回数が少ないため、もう1つの条件も使います。
- 左右30本以上ローソク足の実体がない高値(または安値)を見つける
- そのヒゲ先にラインを引き、ゾーンにする
- ダブルボトムの安値がそのゾーンにヒゲ先でタッチしている
実体にめり込ませたラインを引くとラインの定義があいまいになるため、ASAMIはすべてヒゲ先に引いているとのことです。そのほうが再現性を保ちやすいと話しています。ラインの基本は 用語辞典「レジスタンス・サポート」 をご覧ください。
根拠を重ねるとさらに伸びやすい
- 転換した1波目や3波目の頂点にラインを引くと、3波目が取りやすい
- 2波目から3波目にフィボナッチ・リトレースメントを当てると、38.2%・50%・61.8%などが効きやすい(どれが効くかはその時々で変わる)
- 200SMAが2番底のどちらかにタッチしている
- 2番底のローソク足にキリ番(区切りのよい価格)が意識されている
「適当にこの形が出ていたから」という薄い根拠ではなく、目立つ高値・200SMA・キリ番・フィボナッチなど、複数の根拠が重なるところを狙うことがすすめられています。
入ってはいけないダブルボトム
戻り高値を抜けていない下落中の形
下落トレンドの戻り高値を抜けていないまま2番底をつけてネックラインを抜けても、基本的には伸びにくいとされています。伸びやすいのは、下落トレンドの戻り高値を抜けて、かつネックラインも抜けた形です。
本質は「下落トレンドからの転換」です。転換していない形は、ただ下落中に少し上がっただけなので弱いということです。転換の考え方は ダウ転換の解説 もあわせてどうぞ。
2つ上の時間足が下落のパーフェクトオーダー
たとえば5分足で取引するなら、2つ上の1時間足で10・20・30EMAが下落のパーフェクトオーダーになっている場合は、下に強い勢いがついている状態です。そこでダブルボトムをつけても伸びにくく、むしろダブルトップから下落する形を狙うほうが優位性があります。一言でいえば「上位足の流れに逆らわない」ということです。
実際のチャートでの見方
動画では、200SMA(白)と3SMA(赤)を表示しています。3SMAは波形を分かりやすくとらえるためのもので、大切なのは「自分がどんな基準で波形をとらえているか」をずっと統一することです。
例では、5波以上の流れから転換した後、目立つ高値のヒゲ先にゾーンを引き、そのゾーンが「最後にダウ転換した頂点から、その足の終値までの間」にかかっているかを確認しています。ASAMIはこの点をとても大事だと話しています。
2番底が1番底より低くても高くても関係ない、というのも動画のポイントです。一般的には「1番底より高いほうがいい」と言われることもありますが、本質はゾーンの位置にあると説明されています。
利確は値幅をもとに再現性をもって決める
利確の目安として、直近の高値を使うのはおすすめしないと動画では話しています。直近の高値は毎回値幅が違うため、再現性がないからです。
代わりに、エントリーの根拠になった波にフィボナッチを当てて測り、最低でも損切り幅と同じ(1対1)以上を取ることを目指します。例では2〜2.4あたりが目安として示されています。リスクリワードは 用語辞典「リスクリワード」 もご覧ください。
勝ち続けるには「見送るスキル」
ASAMIは、勝ち続けるために一番大切なのは見送るスキルだと話しています。理想の形を100%とすると、95%の完成度の形はたくさん出てきます。そこで「まあいいか」と入って負けると、その悔しさから次は90%、85%の形でも入りやすくなり、いわゆるポチポチ病になってしまいます。
よくある質問
ネックラインを抜けたらすぐ入ってもいいですか?
動画では、下落トレンドの戻り高値を抜けているか、上位足の流れに逆らっていないかを必ず確認することがすすめられています。条件がそろわない形は入らないほうが安全です。
5波の数え方が分かりません
動画では3SMAで波形をとらえる方法が紹介されています。どの方法でもよいので、同じ基準で波を数え続けることが大切です。
ダブルトップも同じ考え方ですか?
動画の解説はダブルボトムが中心ですが、上位足が下落の勢いを持っているときはダブルトップを狙うほうが優位性がある、とも話しています。上下を逆にして検証してみましょう。
まとめ
- ダブルボトムは前提条件があってこそ機能する
- 5波以上の流れからの2番底、または目立つ高値・安値のゾーンにヒゲ先でタッチした2番底を狙う
- 200SMA・キリ番・フィボナッチなど根拠が重なるほど伸びやすい
- 戻り高値を抜けていない形、上位足が逆向きのパーフェクトオーダーの形は入らない
- 利確は値幅をもとに再現性をもって決め、95%の形は見送る
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