「どこが反発ポイントか分からない」「どこで利確していいか分からない」。そんな悩みに役立つのがフィボナッチリトレースメントです。ただし、フィボナッチのラインだけを根拠にするのではなく、水平線・ダウ転換・200SMAを組み合わせてはじめて反発の根拠として使える、というのがこの記事の結論です。
フィボナッチの成り立ちから、基本の引き方、反発ポイントを見極める4つの条件、利確の目安まで、順番に解説します。
フィボナッチの成り立ちと黄金比
フィボナッチの語源は、イタリアのピサ生まれの数学者レオナルド・ピサーノ(フィボナッチ)です。彼は著書の中で、一定のルールでウサギが繁殖すると、その数に法則があることを紹介しました。
ルールは「生まれて2か月目から繁殖でき、その後は毎月1組の子を産む」というもの。数を並べると1、1、2、3、5、8、13、21、34……となり、どの数も前の2つを足した数になっています。これがフィボナッチ数列です。
隣り合う数の比率は、数が大きくなるほど黄金比の1.618に近づいていきます。この比率は自然界や芸術にも多く見られ、パルテノン神殿や富士山を描いた絵画などにも使われているといわれます。
「ジャンプの法則」:深く押すほど高く伸びる
動画では、相場の戻りをジャンプにたとえています。浅くしゃがむとあまり高く跳べませんが、深くしゃがむと高く跳べますよね。
- 23.6%のような浅い戻し:少ししゃがむだけなので、伸びにくい
- 50%や61.8%のような深い戻し:深くしゃがむのと同じで、大きく伸びやすい
押し目の考え方は押し安値・戻り高値の用語解説や押し目買い・戻り売りの記事もあわせて読むと理解が深まります。
フィボナッチリトレースメントの基本的な引き方
上昇局面では、安値から高値に向かって引きます。実体に引くかヒゲ先に引くかは意見が分かれますが、ASAMIはヒゲ先のほうが良いという統計データを持っているため、ヒゲ先に引いています。
動画の例では、0.382・0.5・0.618・0.764のどれもがある程度反応しており、特に0.764のような深い戻しから反発したときは大きく上昇していました。ただし「深い戻しなら上がる」と単純に考えるのは早計だと解説しています。
反発する場面としない場面の違いを検証する
同じ0.618へのタッチでも、伸びたときと伸びなかったときがありました。最初は「東京時間の開始直後で参加者が多かったから?」という仮説を立てますが、深夜0時40分の反発でも上昇していたため、時間帯だけでは説明できないことが分かります。
そこで動画では、次の要素を重ねて検証していきます。
条件1:2点以上ヒゲ先がタッチした水平線ゾーン
起点を含めずに、2点以上ヒゲ先がタッチしたゾーンに水平線を引きます。そのゾーンが0.618〜0.764の間に入っていれば、「水平線」と「フィボナッチ」の2つの根拠が重なります。
条件2:ダウ転換している
目立つ直近の高値をローソク足の実体が抜けたら転換、というのがダウ転換の考え方です。伸びなかった0.618タッチは、直近高値をまだ抜けておらず転換にはほど遠い状態でした。一方、高値を実体で抜けたあとの反発は伸びていきました。詳しくはダウ転換の記事も参考にしてください。
条件3:200SMAを実体で上抜けている
200SMAより価格が上にあると上昇トレンドになりやすく、下にあると下降トレンドになりやすい、という考え方です。ダウ転換した足が200SMAも実体でブレイクしていたことが、上昇につながったと考えられます。
反発ポイントとして使える4つの条件
動画の内容を整理すると、フィボナッチリトレースメントを反発の根拠として使う条件は次の4つです。
- 0.618や0.764が反発ポイントになりやすいことを理解しておく
- 起点を含めず2点以上ヒゲ先が当たったゾーンが、その付近にかかっている
- 直近高値をローソク足の実体で抜けている(ダウ転換)
- 200SMAをローソク足の実体で上抜けている
この4つを組み合わせてはじめて、フィボナッチをエントリーロジックに組み込めると解説しています。
「効いているフィボナッチ」の見分け方と利確の使い方
フィボナッチの引き方に唯一の正解はありません。引いてみて0.382〜0.764の主要ラインで反応している箇所が多ければ、世界中のトレーダーが見ている引き方だと判断できます。そういうときは、直近高値を抜けたあとの戻しに再度フィボナッチをかけ、半値〜0.764の間でエントリーを検討するのも一つの戦略です。
利確の目安としても使えます。1波目にフィボナッチをかけて等倍や2.618で利確する、2波目の頂点に等倍を移して2倍・2.618を狙う、などのやり方があります。どれが正しいかではなく、自分のエントリーに合う使い方を必ず検証してください。損益の計算にはFX計算ツールが便利です。
根拠が重なる実践エントリーポイント
動画の最後では、根拠が重なる形として次のような場面を紹介しています。
- 波形が5波以上を形成している
- 最後の戻り高値をローソク足の実体がブレイク
- 頂点から頂点に引いたフィボナッチの0.5付近と、その戻り高値が重なっている
- 起点を含めず2回止められたトレンドラインを、3回目でブレイクしている
50%以上の深い押しがある場面は上昇が見込みやすく、転換ポイント・フィボナッチ・トレンドラインが重なるため根拠が強い、と解説しています。
よくある質問
フィボナッチは実体とヒゲ先、どちらに引けばいいですか?
どちらの考え方もありますが、動画ではヒゲ先に引いています。ヒゲ先のほうが良いという統計データを持っているため、とのことです。
どのフィボナッチの数値が一番大事ですか?
動画では0.618や0.764が反発ポイントになりやすいと説明しています。ちなみにASAMIが一番好きな数値は0.618だそうです。
フィボナッチだけでエントリーしてもいいですか?
動画では、フィボナッチだけでは不十分で、水平線ゾーン・ダウ転換・200SMAの4条件を組み合わせて使うことをすすめています。
まとめ
フィボナッチリトレースメントは、深い戻し(0.5〜0.764)ほど大きく伸びやすいという「ジャンプの法則」が基本です。そこに水平線ゾーン、ダウ転換、200SMAの実体ブレイクを重ねることで、反発の根拠として使えるようになります。利確の目安としても活用し、自分に合った引き方を検証していきましょう。
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